コバールトリイ®静注用をご使用になる患者さんとご家族へ

1.コバールトリイ®静注用について

製剤内容

製剤内容

セット内容

セット内容

2.コバールトリイのはたらき

コバールトリイは血友病Aの治療に使用される血液凝固第Ⅷ因子製剤です。血友病A患者さんで生まれつき不足している「第Ⅷ因子」の代わりとしてコバールトリイがはたらくことで、血が止まりにくくなっている状態を改善します。

血が固まるまで

血が固まるまで

3.コバールトリイの注射方法

コバールトリイは、下記2種類の注射方法が可能です。
ただし、1回の注射量や注射間隔は、患者さんの状態に合わせて調整されます。必ず主治医の指示に従ってください。

出血時の注射(出血時補充療法)

1回10~30国際単位(体重1kgあたり)を注射
出血時の注射(出血時補充療法)

定期的な注射(定期補充療法)
●12歳以上の小児・大人の患者さんの場合

1回20~40国際単位(体重1kgあたり)を週2回または週3回注射

●12歳未満の小児の患者さんの場合

1回25~50国際単位(体重1kgあたり)を週2回、週3回または1日おきに注射

歳以下の小児の患者さんの場合

定期補充療法について

出血を未然に防ぐために、曜日を決めるなどして定期的に凝固因子製剤を注射する方法です。
常にからだの中の凝固因子の濃度を一定以上にしておくことで、出血しにくくなります。重い出血で障害が起こるリスクを減らし、安心して生活できるといったメリットがあります。