こんなときどうする?-治療と生活編-
- 監修: 荻窪病院 血液科 長尾 梓 先生
荻窪病院 看護部 和田 育子 先生
自己注射の失敗が続いたとき
自己注射がうまくできない日が続いています。どうすればよいでしょうか。
かかりつけの医療機関で自己注射の点検をしてもらいましょう。
⻑年自己注射を続けていると慣れが生じ、注射の手順がいつの間にか自己流になることがあります。
そこで失敗が続くとスランプに陥ることもあります。また年齢を重ねると細かい操作が難しくなり、以前のようにうまくできなくなることもあるでしょう。
失敗が続くと注射をしていた血管周囲が内出血の腫れにより、針を刺しにくくなってしまいます。そのようなときは、かかりつけの医療機関で自己注射の点検をしてもらうことをお勧めします。失敗の原因がわかる場合も多いので、一人で頑張りすぎずに相談してみてください。
また、年齢とともに血管が細くなり注射がしづらい、視力の衰えや肘関節の障害で操作がしづらい、などの困難から注射がうまくできないときは、訪問看護を利用して代わりに注射してもらうこともできますので、医療機関にご相談ください。