こんなときどうする?-学生編-
- 監修: 東京医科大学病院 臨床検査医学科 助教 備後 真登 先生 助教 近澤 悠志 先生
部活を続けるか迷ったとき
優れた凝固因子製剤が開発され、治療が進歩した現在では、昔と比べて日常生活やスポーツへの制限が少なくなっています。しかし、参加している部活の活動状況や関節の状態によっては、限界があることも事実です。
治療の見直しや、靴やサポーターなど関節への負担を軽くするための工夫をしても関節症が進行する場合は、主治医や整形外科医と十分に相談して、部活を続けるかどうかを決断しなければなりません。
続けてきた部活を断念するのはとても勇気のいることですが、これまで頑張ってきたことや、また体の状態を考えて「やめる」という決断をしたことに誇りを持ってください。
ただし、ポジションの変更や一定のレベルまでの運動にとどめることが可能なら、部活を続けることができる場合があるかもしれません。あるいは、スコアラーやマネージャーとしてチームをサポートする、関節への負担が少ない別のスポーツにチャレンジするといった選択肢もあるでしょう。主治医や顧問の先生のアドバイスを参考に、自分の希望にできるだけ近い方法を探してみましょう。