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節目のケアシリーズ

《こんな時、どうしたらいい?》青年期編

職場での健康診断について

職場には血友病のことを知らせずに就業しています。職場で健康診断を受けるように言われていますが、血液検査で血友病のことや、C型肝炎にかかっていることがわかるのではないかと心配です。何とかしのぐ方法はありませんか?

健康診断を何とかうまくやり過ごす方法をご相談のようですが、結論から申し上げますと、以下の理由から職場での健康診断をできるだけ受けることをお勧めします。

1. 職場の健康診断だけで、血友病やC型肝炎と診断されることはありません

一定数の従業員を有する企業・団体では、従業員に対して1年に1回程度の健康診断を行うことが法律で義務付けられています。主な検査項目は、1. 身長・体重、2. 視力・聴力、3. 胸部レントゲン写真、4. 血圧、5. 尿検査(糖・蛋白)、6. 心電図、7. 血液検査などです。血液検査には、血糖 貧血 肝機能血中脂質(コレステロールや中性脂肪など)がありますが、これらの検査では血友病を診断することはできません。また、肝機能検査で値が高い場合、肝炎を疑われることがありますが、C型肝炎を特定する検査ではありません(アルコール性肝炎でも肝機能の検査値は異常を示します)。つまり、職場の健康診断は、従業員の健康維持・管理を目的として実施され、糖尿病、高血圧、心臓病、高脂血症、貧血などを広くスクリーニングするものですので、それだけで血友病やC型肝炎など特別な病気を診断することはできないのです。

2. 健康診断を機にかかりつけの医療機関を受診しましょう

それより気がかりなのは、ご相談の方が、ご自身の健康状態をきちんと把握できているかということです。多くの血友病の方はかかりつけの病院で定期的に検査を受けていると思いますが、中には、出血が少ないなど症状が落ち着いていて、病院に長い間受診していない場合や、製剤を取りに行くのがもっぱら家族で、ご本人が病院から足が遠のいている場合など、主治医との情報交換や必要な血液検査ができていないことがあります。当院でも、軽症型の血友病で長期間受診していないため、C型肝炎にかかっているのに必要な検査や治療を受けていなかったため、その間に肝炎が進行していた方や「気にはなっていたけどなかなかきっかけがなくてね」と言われる方がおられます。出血や、関節の痛みなど症状があれば病院に行く動機がはっきりしていますが、肝炎や糖尿病などは自覚症状のない時期が長いため、「そのうちに」とついつい後回しにしてしまい、ご本人が気付かないうちに症状が進んでいることもあります。最近、血友病の患者さんの寿命の延長に伴ない、血友病の方の加齢に伴う疾患、たとえば、がんや生活習慣病のリスクが問題視されています。職場での健康診断を受け、その結果をチェックして、要観察や要再検査などの項目があった場合にはそのアドバイスに従うようにしましょう。特にC型肝炎について医療機関でこれまできちんと管理されていない方は、健康診断を機に血友病でかかっている医療機関を受診して今後の方針を相談することをお勧めします。

お役立ち情報

  • 血友病輸注記録アプリFactorTrack
  • 血友病関節ビジュアライザー
  • 血友病患者さんのための情報誌「エコー」
  • かた丸くん忍法ナビ
  • ECHOミュージアム